パナソニック、両面発電型太陽電池モジュール 「HITダブル」を国内公共・産業用に本格展開

 パナソニックは、パナソニック株式会社 エコソリューションズ社が、新型太陽電池モジュール「HITダブル」を産業・公共用として8月6日より発売し、国内で本格展開すると発表した。

 国内産業・公共用途の太陽光発電システム市場は各種補助金制度に加え、7月から始まる再生可能エネルギーの固定価格買取制度の開始に向けて、学校、店舗、工場、オフィスなどの分野での需要が高まっている背景から、2006年に商品化し、既に欧米で好評を得ている両面発電型太陽電池モジュール「HITダブル」を国内の産業・公共市場に本格的に投入する。

 同製品は裏面でも発電するHITセルの特長を生かし、裏面をガラスにすることで、パネル両面から発電する。また、「HITダブル」は標準タイプのHITに比べ設置方位や設置角度による発電量の差が少ないため、駐輪場や駐車場の「屋根面」、建物やフェンスの「壁面」、ビル屋上の「看板面」など、標準タイプに比べて設置スペースの選択肢が広がる。

 同製品の特長は以下の通り。

(1) 表裏対称構造のHIT太陽電池セルを表面ガラスと裏面ガラスのサンドイッチ構造のモジュールにすることにより、両面からの発電が可能
(2) ライトスルー構造による優れたデザイン性
(3) モジュールの設置角度、高さを容易に調整設計ができるため、陸屋根での設置に有効