インターリスク総研、メガソーラー施設の地震・日照リスク分析を開始

 MS&ADインシュアランス グループの株式会社インターリスク総研は、大規模な太陽光発電を行うメガソーラー施設を対象とした地震・日照リスク分析を開始すると発表した。

 7月1日にスタートした再生可能エネルギーの固定価格買取制度をきっかけに、メガソーラー事業へ新規参入する企業が急増している中、参入を検討している企業をターゲットに、当該事業におけるリスク量を試算し、参入可否の判断や保険設計をはじめとするリスクファイナンスプログラムの構築のための材料を提供するもの。

 提供されるリスク分析の概要は以下の通り。

(1)地震リスク分析
 シナリオ分析
  具体的な活断層やトラフ等で発生した地震を想定し、地震が発生した場合に施設が受ける被害想定額を計算する。
  「どのような地震が起こったらどの程度の被害になるか」を具体的にイメージすることが可能。

 確率分析
  考えうるすべての地震を対象に、その発生確率に応じた被害想定率(損害の程度)を計算する。
  結果を集約して統計的に処理することにより、再現期間ごとの推定損害額や超過損害額曲線(EPカーブ)を算出する。

(2)日照リスク分析
 日照時間評価
  公表されている気象・日照情報をもとに、施設の所在地付近の平均日照時間を調査し、5段階で評価する。

 日射量分析
  公表されている気象・日照情報をもとに、傾斜面日射量を計算する。

 発電量分析
  算出された日射量や外気温等をもとに、太陽光発電システムの発電量を推定し、表やグラフで表示する。

(3)分析の種類
 分析には、施設の竣工図面や構造計算書等の資料に基づく詳細分析(現地調査も可)と、施設の基本情報にもとづく簡易分析がある。
 レポートに記載する報告項目は、顧客のニーズに合わせてカスタマイズすることが可能。