ミサワホーム、カーボンオフセット機能付「QUOカード」を制作

 ミサワホーム株式会社は、経済産業省環境省農林水産省が運営する「国内クレジット制度」に基づくCO2排出削減事業として同社が運営する「ECOになる家の会」が7月27日付で認証取得した「国内クレジット」について、同社が全量を買い取り、これを活用したカーボンオフセット機能付「QUOカード」を制作すると発表。

 同社では、これまで評価されていなかった一般家庭での太陽光発電によるCO2排出削減効果を活かす仕組みとして、2009年に「ECOになる家の会」を発足し、会員であるミサワホームのオーナー宅のCO2排出削減量をバンドリング(取りまとめ)して排出権(国内クレジット)化する取り組みを進めている。
 昨年1月18日に、太陽光発電住宅のCO2排出削減事業として初の事業承認を受け、昨年5月20日には、同会に順次入会可能な「プログラム型排出削減事業」で同じく初の事業承認も取得し、会員数も順調に増加している。(348組/2011年6月末時点)

 「ECOになる家の会」は、同事業における2010年3月までのCO2排出削減分について、今年3月に初の国内クレジット認証を取得しており、今回2度目の認証として、2011年3月までのCO2排出削減分についても、7月27日付で国内クレジット認証を取得した。

 同社では、今回認証された国内クレジット26t-CO2について、「ECOになる家の会」から全量を買い取り、これを活用したカーボンオフセット機能付「QUOカード」を制作し、同社が使用枚数に応じて定期的に国内クレジット認証委員会事務局に償却申請する。
 
 なお、「ECOになる家の会」が得た国内クレジットの売却益は、南極における観測活動への寄付や植林活動への支援などに活用される予定とのこと。