日産自動車、「省エネ型自動車運搬船」を導入

 日産自動車株式会社が、新たに導入する完成車、および部品海上輸送用の省エネ型自動車運搬船「日王丸」をマスコミに公開した。

 今回の省エネ型自動車運搬船は、株式会社新来島どっくによる新造船で、内航船舶で初採用となる太陽光発電パネル、電子制御ディーゼル船舶エンジン、全艙内及び居住区へのLED照明 及び 最新の低摩擦抵抗塗料や省エネ装置を採用した。
 これにより、従来の同型船舶と比較すると、年間最大約1,400トンの燃料節減に相当する、約4,200トンのCO2排出量の削減を達成できることになる。

 同船は、日産車の国内海上輸送の主力会社である日藤海運株式会社が、関東(追浜)⇔近畿(神戸)⇔九州(苅田)までの主要海上航路の運用を担当する。
 同航路の運航サービスは従来1週間に4航海していたが、本船が追加されることで6航海となり、日産車の輸送サービス向上への貢献も期待される。

「日王丸」の概要は以下の通り。
 全長:169.95m
 全幅:26.00m
 総重量:11,400トン
 積載能力:完成車両 880台(トレーラー未積載時 1,380台)
     トレーラー積載本数 115本
 運行速度:21.2ノット