LIXILとシャープ、屋根一体型 太陽光発電システムを共同開発

 株式会社LIXILとシャープ株式会社は、屋根一体型の太陽光発電システム「ソーラールーフ」を共同開発し、LIXILが4月2日から地域の工務店工事店などの建材・設備市場向けにLIXILブランドにて発売を開始すると発表した。

 両社は、昨年8月に両社の経営資源を活かし、エレクトロニクスと建材の融合を図った新たな製品・サービスの開発を目的に業務提携し、合弁会社 エコ・ライフ・ソリューション株式会社を設立した。今回発売する「ソーラールーフ」は、LIXILとシャープならびにエコ・ライフ・ソリューションが共同で企画・開発した初めての商品となる。

 一般的に戸建住宅にソーラーパネルを搭載する場合は、屋根材の上に架台を取り付け、その上にモジュールを設置する。今回開発した「ソーラールーフ」は、モジュール自体を屋根材として使用できる構造にしたことで、屋根に後から穴を開ける必要がないため雨漏りの心配を軽減でき、一度の工事で施工できる。さらに新築住宅の設計時には屋根全面をソーラーパネルにすることが可能なため、大きな発電量が期待できる上、建材一体型の特長である凹凸の無いデザイン性に優れた屋根に仕上がる。

 また性能面では、発電効率の高いシャープ製のモジュールに、LIXILが開発した『3重の止水構造』の取り付け部材を採用することで、高い発電性能と優れた防水構造を実現している。さらにモジュールの下には通風経路を設け、屋根の棟側から自然に排熱するオリジナル構造となっており、発電効率の低下を防止する。