ニチコン、「道の駅」に太陽光発電型EV用充電システムを納入

 ニチコン株式会社は太陽光発電によるカーボンフリーエネルギーを蓄電し、系統電力と合わせて、EV(電気自動車)への急速充電やLED外灯への電力利用を可能にする「創エネ」&「蓄エネ」型EV用充電システムを福井県の「道の駅・シーサイド高浜」と「道の駅・名田庄(なたしょう)」に納入したと発表した。
 これと併せて、県内の公園「きのこの森」および「情報交差点ぽーたる」へも同システムを納入している。

 国土交通省は、全国に987カ所ある「道の駅」を、災害時の「一時避難所」として本格的に活用する方針で、自家発電の設備や簡易トイレの設置を進め、地域の避難拠点として整備が進められているなか、今回の「創エネ」&「蓄エネ」型EV用充電システムは、環境に優しいEV用充電システムの機能だけでなく、災害発生の避難時に「非常用電源」として電力の安定供給の機能も果たすことができる点が評価され、導入が決定された。

 納入されたEV用充電システムの特徴は以下の通り。

太陽光発電エネルギーによるカーボンゼロ充電
 太陽光発電によるクリーンエネルギーを蓄電バンクに蓄え、この蓄電エネルギーを電気自動車へ充電することでCO2削減に貢献する。

●停電しても利用可能
 災害時等商用電源が停電した場合でも蓄電機能により、LED照明やAC100Vのサービスコンセントの利用が可能。

●蓄電機能付きで安定した充電能力
 天候に左右される太陽光発電エネルギーを効率よく蓄電バンクに蓄え、安定したエネルギーとして利用する。この蓄電機能により、雨天などの天候にかかわらずいつでも充電が可能。

 高浜町へ納入された製品の仕様は以下の通り。
 ・出力電圧:DC50〜500V (CHAdeMO方式)
 ・出力容量:50kW
 ・蓄電容量:32kWh (リチウムイオン電池)
 ・外形寸法:1,800mm (W) x 1,300mm (D) x 2,200 mm (H)

 おおい町へ納入された製品の仕様は以下の通り。
 ・出力電圧:DC50〜500V (CHAdeMO方式)
 ・出力容量:20kW
 ・蓄電容量:1.0kWh (リチウムイオン電池)
 ・外形寸法:1,800mm (W) x 1,300mm (D) x 2,200 mm (H)