NEDO、「太陽光発電システム次世代高性能技術の開発」の研究テーマを追加公募

 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)は、太陽光発電システムの低コスト化、高効率化等に資する研究開発を加速する為に、2020年までの実用化・事業化を目標とした、新たな研究開発テーマを公募すると発表した。

 NEDOは、平成22年度から平成26年度まで「太陽光発電システム次世代高性能技術の開発」プロジェクトを実施しており、低炭素社会の実現のため我が国政府が打ち出した太陽光発電の導入規模を2020年に現状の20倍(28GW)にするという目標の達成に資するため、2020年に発電コスト14円/kWh(モジュール変換効率20%、モジュール製造コスト75円/W)を実現するための研究開発として、モジュール高効率化、コスト低減等の観点から、各種太陽電池の変換効率の向上、原材料・各種部材の高機能化、モジュール長寿命化、評価技術等の共通基盤技術、周辺機器の開発を行っている。

 しかし、本プロジェクト開始以降、太陽光発電システムの価格が大きく下落し、太陽光発電産業は厳しいコスト競争にさらされており、太陽光発電システムの更なる低コスト化が喫緊の課題となっている。また、同時に、今後の太陽電池市場で差別化を図り、競争力を高めていくには、太陽電池の更なる高効率化を図っていくことが必須となっている。

 NEDOは、このような背景から、現在実施している研究開発テーマに加え、2020年までの実用化・事業化を目標とした、新たな研究開発テーマを追加公募する。