積水化学、太陽光発電システムと定置型大容量蓄電池、HEMSを搭載した次世代型住宅を発売

 積水化学工業株式会社 住宅カンパニーは、大容量の太陽光発電システム(以下PV)、コンサルティング型ホームエネルギーマネジメントシステム(以下HEMS)「スマートハイム・ナビ」、定置型大容量リチウムイオン蓄電池「e-Pocket(イーポケット)」の3点を搭載した、『進・スマートハイム』を4月28日(土)より、全国(北海道、沖縄および一部積雪地域を除く)で発売すると発表した。

 昨年4月、同社は業界に先駆け、HEMS「スマートハイム・ナビ」をPV搭載住宅に標準採用。2012年3月末までに8,000棟以上を販売し、地球環境への優しさ、快適性、経済性を兼ね備えた住宅として高い評価を得ている。また「スマートハイム・ナビ」を活用した独自の省エネコンサルティングサービス「スマートハイムFAN」の本格運用を昨年10月から開始。快適性と経済性のバランスのとれた生活、地球環境に優しい暮らしを無理なく実現するための具体的なご提案を行っている。

 『進・スマートハイム』では、こうした取り組みをさらに進化させる。大容量PV+新型スマートハイム・ナビ+定置型大容量蓄電池の3点セットを搭載し、停電時の安心はもちろん電力使用のピークカット・ピークシフトを無理せず実現。特に3点セット連携の有効性について、昨年10月より実証実験を実施し使用電力の年間自給率61%も可能となることを確認している。
 また、電力需給状況の詳細なデータを蓄積・活用した新コンサルティングサービスにより、大容量蓄電池を無駄なく使うことが可能となる。省エネ・ピークカット(シフト)への期待が高まっていることから、大容量PV+新型スマートハイム・ナビ+大容量蓄電池を搭載した『進・スマートハイム』を発売するとともに、コンサルティングサービスをパワーアップし、スマートハウス分野でさらなる差別化を図っていくとのこと。

 今回発売される『進・スマートハイム』の特徴は以下の通り。

1.創エネ、省エネ、蓄エネ でスマートハウス仕様を強化
 『進・スマートハイム』に搭載する「定置型蓄電池(リチウムイオン電池)」は5.53kWhと7.2kWhの2タイプを用意。高性能躯体に大容量PV、HEMS、定置型大容量蓄電池と組み合わせ、電力網に系統連系する創エネ、省エネ、蓄エネのスマートハウス仕様の本命となる。
 また、グリーンモード(自立優先モード)、経済モード(経済優先モード)、非常運転モード(停電時モード)の3つのモードを搭載し、顧客のニーズに対応する。

2.一般住宅に比べ、年間光熱費324,000円削減が可能に
 同社では大容量PV+HEMS+蓄電池の3点セットについて実証実験を実施し、詳細なデータ収集と分析を実施した。その結果、5.53kWhタイプの蓄電池を搭載しグリーンモードで稼働させた場合、住宅全体で使う年間エネルギーのうちPVによる自家発電分が33%、蓄電池分が28%、電力会社からの購入分が39%となり、PVと蓄電池を合わせた年間エネルギー自給率61%もの実現が可能であることが確認された。
 また経済モードで稼働させた場合、年間光熱費は-51,000円(一般住宅と比べ324,000円の削減効果)になるとの試算が得られ、顧客メリットが十分にあることを確認できたことから『進・スマートハイム』の発売に踏み切った。

3.新コンサルティングHEMSで効率的な蓄電池の使い方を提案
 従来の電力の消費と発電状況だけでなく、蓄電池の充電量と放電量などの情報を蓄積・管理。すでに搭載済みのデータを分析し、顧客一人ひとりの住まい方に適した3万通りのパターンから毎月メールなどでコンサルティングを行うサービスを追加、機能の充実を図っている。蓄電池による最適な放電開始時間や家電などの最適な使用時間帯などのアドバイスなど「見える化」だけにとどまらず、顧客それぞれの状況に応じた提案が可能となる。