JR東日本、「ゼロエミッション」を目指し平泉駅に太陽光発電設備を導入

 JR東日本は、省エネルギー再生可能エネルギーなど様々な環境保全技術(エコメニュー)を駅に導入する取組み「エコステ」の一環として、エネルギーの地産地消を実現し、CO2排出をゼロとする「ゼロエミッション」を目指す「エコステ」モデル駅として、東北本線平泉駅を整備すると発表した。

 改良工事は4月16日に着手済で、設備の使用開始は6月末を予定している。

 平泉駅は、世界文化遺産に登録された「平泉」の玄関口であり、周辺は自然に囲まれた環境であることを踏まえ、駅使用電力を自然エネルギーで賄う「ゼロエミッション」を目指した「エコステ」モデル駅を整備する。

 具体的には、太陽光発電と蓄電池を組み合わせることにより、晴天日においては駅電力使用量をすべて賄いCO2の排出をゼロにする「ゼロエミッションステーション」を実現する。

 導入を進める設備は以下の通り。
・省エネ設備
 ホームや駅事務所にLED照明を導入
 遮熱塗装により駅舎の断熱性を向上

・創エネ設備
 駅東側に太陽光発電(500㎡、78kW)と蓄電池(240kWh)を設置
 (年間電力使用量の約8割を太陽光発電でカバーする見込み。)

・エコ実感設備
 太陽光発電量等を表示するエコ情報表示盤を設置

 「エコステ」モデル駅の取り組みについては、京葉線海浜幕張駅中央本線小淵沢駅の検討を進めており、今後も順次導入していく。
 なお、2012 年 3 月より中央本線四ツ谷駅がモデル駅第1号として本格稼動している。