さくらインターネット、高電圧直流(HVDC)給電システムに太陽光発電を導入

 インターネットデータセンター事業を運営するさくらインターネット株式会社は、NTTデータ先端技術株式会社、河村電器産業株式会社、日商エレクトロニクス株式会社と4社合同で実施している高電圧直流(HVDC)給電システムの実地検証環境に、太陽光発電を採用したと発表した。

 さくらインターネットが昨年11月に開所した石狩データセンターは、北海道の冷涼な気候を活用した外気冷房の採用により、従来型のデータセンターと比較して空調の消費電力を約9割削減し、PUE1.1台を達成している。
 同社では、さらなるエネルギー効率の向上を目指し、従来の交流(AC)方式より最大で2割程度の電力を削減できるHVDC給電システムをコンテナ化し、石狩データセンターに設置して実地検証を進めている。

 今回、さらなる省エネ、低環境負荷を実現するために、再生可能エネルギーの活用に着目し、HVDCコンテナに太陽光パネルを設置して、HVDC給電システムと太陽光発電の親和性を検証する。同社は、石狩データセンターで世界最高水準の省エネ、低コスト、低環境負荷を実現し、日本のITコストを世界標準にしてくとのこと。