九州工業大学、世界初の宇宙空間での300V発電に成功

 九州工業大学は、平成24年5月18日(金)にH2Aロケットにて高度680kmの太陽同期軌道に打ち上げられた同大学の高電圧技術実証衛星「鳳龍弐号」が、平成24年7月8日(日)にメインミッションである300V発電実験を行ったと発表した。

 衛星から送信されてきたデータを解析した結果、60分間に亘って実験機器は正常に動作し、その内30分の日照時間中に330から350ボルトの電圧で安定して発電していることが確認された。また、その間に発電電圧によって、実験機器が−200V近くに帯電したことも確認されている。
 
 宇宙空間における太陽電池アレイを使った発電電圧は宇宙ステーションの160ボルトがこれまでの最高値であり、350ボルトの発電電圧は世界初の快挙といえるとのこと。