明電舎、直流電圧750Vに特化した太陽光発電用パワーコンディショナを発売

 株式会社明電舎は、新たに直流電圧750Vの太陽光発電用パワーコンディショナの販売を開始すると発表した。

 現在、国内では、今年7月に施行された「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」のもと、メガソーラー市場が活況を呈している。
 同社は、直流電圧を国内規定(電気設備技術基準)の低圧の範囲における最大値750Vまで拡大することで総合的なメリットが出る点に着目し、750Vシステムに特化した250kWパワーコンディショナ(変圧器内蔵タイプ)を開発し、販売価格を、同社従来機に比べて約2割安い価格を実現した。

 これまで、国内の太陽光発電システムの多くは直流電圧600Vまでの電圧でシステム設計されているが、太陽光発電システムにおいて、直流電圧は高ければ高いほど送電ロス率の低減が図れるとともに、ケーブルや接地箱の数量減による電気工事費用の低減等によりシステム全体のコストダウンが可能となり、発電事業者にとっては事業採算上の大きなメリットとなる。
 また、250kWという容量は、高圧連系システムなどにおいて、土地の規模や連系する電力系統など様々な設置環境に対して、条件にマッチした容量構成を容易にアレンジできるというメリットを活かすことが可能。

 変換効率は、96.5%(定格時)と、変圧器を内蔵したパワーコンディショナとしては業界最高クラスの効率を実現ており、また、オプションとして、同社の特長である「非常用発電機連系機能」や、メガソーラー発電所などで需要の高い耐塩害地区や寒冷地向けのパッケージや内陸地向け屋外キュービクルなど、様々な環境や設置台数に対応した屋外設置方式が準備されている。