日立化成、中国南通に太陽電池用導電フィルムの生産拠点を新設

 日立化成工業株式会社が、中国における太陽電池用導電フィルム「CFシリーズ」(以下、CF)の事業拡大を図るため、2013年4月から中国南通で生産を開始し、これに合わせて異方導電フィルム「アニソルム」(以下、アニソルム)の生産の一部を移管し、今後中国での生産拠点化を進めると発表。
 南通では、日立化成工業(南通)化工有限公司が2013年1月から機能性樹脂・化学素材の製造および販売を開始するため準備を進めてきたが、今回約20億円を投じ、同社内に新工場を建設するもの。

 同社のCFは、結晶系シリコン太陽電池セルの電極とタブ線のはんだ接続において、現状のはんだ接続で課題となっていたセルの反りや割れを抑制し、かつ無鉛(RoHS指令対応)でありながら180℃以下での低温接続が可能な導電性フィルムであり、一方のアニソルムは、液晶ディスプレイ等のFPD(フラットパネルディスプレイ)の回路接続に用いられる接着フィルムであり、微小回路を一括して接続することが可能で、当社は世界トップシェアを有しているとのこと。