住友電設、ストリング監視が可能なメガソーラー監視システムを開発

 住友電設が、大規模太陽光発電所(以下メガソーラー)における、パワーコンディショナー(以下PCS)や連系設備をはじめ、ストリングまで監視可能なメガソーラー監視システムを開発したと発表した。

 従来の太陽光発電設備監視はPCSの管理がメインであったが、PCSからの情報だけではソーラーパネルの故障を検出することは難しく、見えない発電ロスが潜んでいる可能性があった。
 そこで同社はメガソーラーの高効率な稼動および保守運用管理をサポートするため、ストリング単位で発電量を監視できるシステムを開発した。
 機器の異常やストリングの発電効率の低下を早期に発見し、グラフィカルに表示することで、広大な敷地の異常発生箇所を容易に特定することができ、発電ロスの早期発見、そして早期復旧が可能になる。

 また監視機能に加えて、従来から独自開発しているエネルギー管理システム(EMS)機能やファシリティ管理機能を併用することで過去データの比較や解析を行うことができ、長期にわたるライフサイクルコスト(LCC)を考えた運用管理にも有効になる。
さらに、インターネット環境を活用し、スマートフォンによる監視をはじめ、一箇所のメガソーラー監視にとどまらず複数個所のメガソーラーの監視も可能で、それぞれの管理者の管理レベルにあわせたアクセス制限にも対応している。

従来と比べてより詳細な監視とユビキタスでの利用を実現することで、運用管理者の負担軽減に貢献することが可能。

今回開発された監視システムは、2012年2月29日(水)〜3月2日(金)に、東京ビッグサイトで開催される「第3回太陽光発電システム施工展 PVシステムEXPO」の同社ブース内にて展示されている。