NEDO、日射量データベースをリニューアル
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、ホームページで公開している「日射量データベース」をリニューアルしたと発表した。
このデータベースは、日本の800以上の地点における任意の角度、方位での月別、時間別の日射量を把握することができるもの。(1)太陽光発電システムの設置・施工事業者がパネルを取り付ける場合の発電量を推定するためのツール、(2)学生などが自分の住む場所や日本全体の日射量を学習する手段などとして広く活用されている。
今回のリニューアルでは、日射量のデータを最新のものに更新したことで、最近の気候を反映したより実態に即した発電量を推定することができるようになった。 また、より操作・利用しやすいように表示方法を変更している。
さらに、これまではデータベースを利用するためには一旦ダウンロードする必要があったが、今回のリニューアルではWEB上でも直接容易に使えるようになった。
同データベースは、一般財団法人日本気象協会に委託した事業の成果とのこと。
日射量データベースのリニューアル内容は以下の通り。
(1) データベースの統計期間の更新
統計期間を最近のものに更新し、これにより、より実態に即した日射量を把握することができるようになった。
年間月別日射量データベース(MONSOLA-11) 1961年〜1990年 ⇒ 1981年〜2009年
年間時別日射量データベース(METPV-11) 1990年〜2003年 ⇒ 1990年〜2009年
(2) 表示方法の変更
これまでは、年間月別日射量データベース(MONSOLA-11)と年間時別日射量データベース(METPV-11)は、全く別のデータベースとなっていたが、今回のリニューアルにより、どちらかのデータベースで地点、方位、傾斜角等を選択すれば、そのままもう一方のデータベースでも同地点、同条件の日射量データを容易に表示することが可能になった。
(3) WEB機能の追加
これまでは、本データベースを利用するためには、一旦、ダウンロードを行う必要があったが、インターネット上で直接データベースを操作することが可能な機能(WEB機能)を追加し、より使いやすくなった。
(4) データ収録地点の増加
データ収録地点数を増やし、よりきめ細かい地点の表示ができるようにした。
年間月別日射量データベース(MONSOLA-11) 801地点 ⇒ 837地点
年間時別日射量データベース(METPV-11) 836地点 ⇒ 837地点