京セラ、マーシャル諸島共和国の病院へ同国最大の約209kWの太陽光発電システムを供給

 京セラ株式会社は、丸紅株式会社と若築建設株式会社と共に、太平洋上の島国であるマーシャル諸島共和国(以下、マーシャル諸島)のマジュロ国立病院(マジュロ市)へ、同国最大となる208.98kWの太陽光発電システムを供給したと発表した。
 同システムの年間発電量は257,446kWhと予測され、これにより年間約81tのCO2削減につながる見込み。
 今回の太陽光発電システムでは、1枚あたり215Wの太陽電池モジュールを972枚使用しており、また同国は貿易風が強く吹く地域であるため、強風等にも耐えられるよう、太陽電池モジュール裏面にはサポートバーを施して耐風圧性能を高める工夫がされている。

 同プロジェクトは、政府開発援助(ODA)によるもので、同国のディーゼル発電の一部を再生可能エネルギーに代替することにより、温室効果ガスの削減を支援しているもの。
 京セラは、1984年に開発途上国向けのODAプロジェクトとして太陽電池の供給を担って以来、これまでODAプロジェクトで累計約40件、合計3,000kW以上の太陽光発電システムを、アジア・アフリカ諸国の多くの地域へ供給してきており、同国へは1992年、1996年に、太陽光発電を利用した製氷装置を設置し、今回で3度目の供給となる。