NTTスマイルエナジー、太陽光発電事業者の利益を最大化する新ソリューションを提供開始

 株式会社NTTスマイルエナジーは、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」(以下、全量買取制度)の施行を受けて、2012年8月1日より太陽光発電の全量買取制度向けの新ソリューションを提供開始すると発表した。

 NTTスマイルエナジーでは2011年11月よりクラウドを活用した新しい形の太陽光発電システムモニタサービスとして、一般家庭向けに電池駆動式で導入が容易な“エコめがね”を提供しているが、今回、全量買取制度システム向けにセンサの仕様を電池交換が不要なAC電源とし、計測容量も向上したシステムを開発した。

 全量買取制度の適用を受けるためには、導入設備が初期に期待される性能を安定的に維持できるようなメンテナンス体制が確保されていることが必要となるが、“エコめがね”は遠隔から発電状況をモニタリングすることが可能なため、一般家庭以外の施設や遊休地に太陽光発電システムを設置する場合に必要なメンテナンス体制の確保を容易にすることができる。

 また、発電量の見守りサービスにより発電量の低下等、太陽光発電システムの異常を早期に発見できるため、投資回収遅れのリスクを軽減する。

 今回提供される新ソリューションの特徴は以下の通り。

1,AC電源“エコめがね”センサを開発

 “エコめがね”センサの電源をAC電源化することにより、人が常駐しない場所でも電池交換を行う事無く太陽光発電システムの監視が可能となった。
 また、計測容量も従来の一般家庭向けの10kwから20kwまで向上することにより、比較的大規模な全量買取向け太陽光発電システムにも対応可能となった。

 20kwを超えるシステムの場合には、複数台の“エコめがね”センサを設置する事で計測が可能となる。複数台設置の場合でも、CSVによる一覧表示機能で発電状況が一括管理が可能。

2,太陽光発電システムの見守りサービス

 太陽光発電システムの発電状況を、パネルの容量や設置角度、日射量情報等から診断し、レポートにして表示する。
 これにより、異常が発生している太陽光発電システムの検知が容易となり、効率的なメンテナンスと投資回収リスクの軽減が可能となる。

3,遠隔から発電状況を見える化

 計測データはクラウドサーバに蓄積されるため、太陽光発電システム設置場所に人が常駐しなくても、遠隔からインターネットを介し、スマートフォンやPCにより発電状況を確認できる。
 発電状況は太陽光発電システムのオーナーだけではなく、施工会社や管理会社とも共有することが可能。

4,従来の業務用のモニタリングシステムと比べて安価

 今回提供が開始される全量買取制度向けには、一般家庭向けに開発した“エコめがね”センサをベースに、AC電源化や計測容量の向上を行っているため、従来の産業用モニタリングシステムと比較して、センサと10年間の利用料で10万円を切る低価格を実現している。