ベクター、東海大学のソーラーカーチームに測定ツールと車載データロガーを提供

 ベクター・ジャパン株式会社は、東海大学チャレンジセンター「ライトパワープロジェクト」のソーラーカーチームに、測定/キャリブレーションツール「CANape」と車載データロガー「GL1000」を提供したと発表した。
 同チームは、2012年9月18日(火)から28日(金)まで、南アフリカ共和国で開催される「サウス・アフリカン・ソーラーチャレンジ2012(ソーラーカー部門)」(以下、SASC)に出場する予定。
 
 SASCは、2008年から隔年で開催されているソーラーカーなど代替燃料車の国際レースで、そのコースは約5000kmの距離を誇り世界最長となる。同チームは第1回大会から2連覇を成し遂げており、今大会での3連覇を狙う。

 「CANape」はCAN データ、センサー・電圧などのアナログ値、GPS、画像、音声などのデータを同期した状態で測定・解析が行える統合測定ツールで、これにより実車で測定した際、CAN、映像、アナログ等のデータのログを同期して記録できるため、オフラインでの解析時に複数データを合わせ込む等の作業工数を大幅に削減できる。
 また、測定、解析だけでなくCCP/XCP ( キャリブレーションプロトコル) を使用し、ECU 内部のRAM 値を測定しながらパラメーターの変更をすることで、最適な値にキャリブレーション ( 適合) することも可能。

 また、「GL1000」は、CAN 2チャンネル、LIN 2チャンネル、アナログ4チャンネルのログを同時に記録できる小型データロガーで、スリープモード時の消費電力が非常に少なく、長時間のログ取得が可能。
 さらに、コンパクトなスタンドアローンツールで車両に容易に取り付けができるため、車載テストやテスト車両のログの記録に最適とのこと。