大和ハウス、旧札幌工場跡地にメガソーラーで建設・運営

 大和ハウス工業株式会社は、北海道恵庭市の旧札幌工場跡地で建設を着手している、総出力1.82MW(メガワット)のメガソーラー(大規模太陽光発電所)ついて、2013年4月より、発電した電力を北海道電力株式会社へ売電すると発表した。

 大和ハウスグループでは、東日本大震災後の電力供給不足への対応と低炭素社会の実現を見据え、メガソーラーによる「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」を利用した売電事業への取り組みを開始している。

 大和ハウス工業は、メガソーラーを建設し、大和ハウスグループの大和エネルギー株式会社に対してメガソーラーを賃貸し、大和エネルギーは、発電事業者として日中発電した全電力を北海道電力株式会社へ売電するとともに、メガソーラーの運営管理を行う。


 今回建設される太陽光発電所の概要は以下の通り。
 名称:(仮称)旧札幌工場太陽光発電
 所在地:北海道恵庭市白樺町4丁目2−1
 敷地面積:約38,000㎡(全体敷地面積は143,889㎡)
 設計・施工:大和ハウス工業株式会社
 着工:2012年12月3日
 竣工:2013年3月31日(予定)
 太陽光発電システム設置容量:1.82MW(モジュール容量)
 太陽光発電モジュール:単結晶シリコンセル(7,020枚(※2))
 発電事業者:大和エネルギー株式会社
 発電開始時期:2013年4月(予定)
 発電事業期間:2013年4月から2033年3月末(予定)
 年間予定発電電力量:約165万kWh(348世帯分の電力量に相当)
 年間売電売上:約6,600万円(見込み)

東芝、太陽光発電と連携し発電量などを「見える化」した中規模ビル向け蓄電池システムを開発

 東芝は、同社製リチウムイオン二次電池SCiBを搭載した定置用蓄電池システム「スマートバッテリ」をベースに、太陽光発電と連携し、発電量や蓄電残量などの情報を「見える化」したシステムが、リニューアルされた株式会社大京の本社ビルに採用されたと発表した。

 今回納入された蓄電池システムは、負極に同社独自の材料を採用したことにより、高い安全性を確保しながら6,000回以上のサイクル寿命など優れた特性を持つSCiBを搭載した出力10kW、容量11kWhの「スマートバッテリ」と、太陽光発電システムの発電量などの「見える化」の管理機能を組み合わせた中規模ビル向けシステム。

 太陽光で発電した電力や夜間電力を蓄電池に充電し、昼間に太陽光発電と併用することで、電力コスト削減や使用量平準化などに貢献する。さらに緊急時には非常用電源として活用することも可能となっている。

ソーラーフロンティア、長崎県内初のメガソーラーにモジュールを供給

 ソーラーフロンティア株式会社は、株式会社チョープロが発電事業者となり、ソーラーフロンティアがモジュールの供給等を提供した大規模太陽光発電所(メガソーラー)「SOL de 平戸下中野」が竣工したと発表した。

 「SOL de 平戸下中野」は、12月から九州電力に売電を開始し、長崎県で売電を開始する最初のメガワット級の太陽光発電所となる。

 「SOL de 平戸下中野」では、今年7月から建設を進められおり、平戸市が所有する工業団地の一部(約13,000平方メートル)に、ソーラーフロンティア製のCIS薄膜太陽電池モジュール7,380枚が設置されている。最大出力は約1メガワットで、年間発電量は一般家庭250世帯分の約100万キロワット時が見込まれている。

 今回建設された「SOL de 平戸下中野」の概要は以下の通り。

 名称:SOL de 平戸下中野
 事業者:株式会社チョープロ
 所在地:平戸市下中野町字磯道748-5
 敷地面積:約13,000㎡  
 総出力:約1,000kWp
 年間想定発電量:約1,000,000kWh
 使用モジュール数:7,380枚 

福井県工業技術センターなど、太陽電池を織り込んだ布を世界で初めて開発

 福井県工業技術センターは、県内企業やスフェラーパワー(本社:京都市)と共同で球状太陽電池を並べた糸の製造技術を開発し、その糸を織り込んだ薄くて柔軟な織物(太陽電池テキスタイル)を世界で初めて開発したと発表した。

 太陽電池テキスタイルは、直径1.2mmの球状太陽電池を糸状に加工し、これをよこ糸として織り込んだ織物で、厚みが1.4mmと薄く、曲げた状態でも発電可能。

 この太陽電池テキスタイルの開発は、今年度、国の委託事業(戦略的基盤技術高度化支援事業)に採択され、松文産業(株)(勝山市)、スフェラーパワー、福井県工業技術センター等の産学官研究チームで、平成27年度を目処に、布地を壁や屋根に使った建造物等での製品化を目指した実用化研究を行っているもの。

ソフトバンク、家庭の屋根を活用する「おうち発電プロジェクト」を開始

 ソフトバンクモバイル株式会社と、ソフトバンクグループで自然エネルギー事業などを行うSB エナジー株式会社は共同で、住宅の屋根を借り受けて太陽光発電システムを設置し、発電した電気を電力会社に売電する「おうち発電プロジェクト」を開始すると発表した。
 募集期間は2012 年12 月21 日から2013 年3 月31 日までで、先着で1,000棟を募集する。

 「おうち発電プロジェクト」は、個人などの貸主から住宅の屋根をソフトバンクモバイルが借り受けて、「発電スポット」として太陽光発電システムを設置した後、SB エナジーがまとめて管理し、発電した電気を全て電力会社に売電することで、太陽光発電の普及・拡大を図る新しい取り組み。

 貸主の負担なしで自宅の屋根に太陽光発電システムを設置できるほか、売電額の一部を「発電スポット」利用料として受け取ることが可能。

 さらに停電時は発電した電気を非常用電源として利用することができる。なお、太陽光発電システムは20年の契約期間が満了した後、貸主に無償で譲渡される。

出光興産、兵庫県姫路市の製油所跡地を活用しメガソーラー発電事業へ参入

 出光興産は、同社所有の旧兵庫製油所跡地(兵庫県姫路市)において、2014年3月の運転開始を目指し、メガソーラー発電事業に参入すると発表した。

 同社は、1980年代から再生可能エネルギーである地熱事業に着目し、1996年には九州電力株式会社滝上発電所に発電用蒸気の供給を開始し、また、2010年には二又風力開発株式会社に資本参加し、風力事業に参入している。

 今回、2012年7月に再生可能エネルギーの固定価格買取制度が施行されたことを踏まえ、自社遊休地にてメガソーラー発電事業に参入することを決めた。
 
 2014年3月の運転開始を目指して、建設を進めてまいくとのこと。

 今回実施される、姫路メガソーラー発電事業の概要は以下の通り。

 発電出力:10メガワット(10,000キロワット)
 設置場所:兵庫県姫路市(旧兵庫製油所跡地)
 敷地面積:22.5万m2
 運転開始:2014年3月(予定)
 年間予想発電量:約1,300万キロワット時(kWh)(約3,800世帯分の電力に相当)

日立、大分ソーラーパワー向けに81.5MWのメガソーラー発電システムを受注

株式会社日立製作所は、丸紅株式会社の子会社である大分ソーラーパワー株式会社から、同社が大分県に新設する81.5MWのメガソーラー発電システムを一括受注したと発表した。
 発電出力81.5MWは、メガソーラー発電システムメーカーが受注したシステムとしては、国内最大規模となる。

今回日立が受注したメガソーラー発電システムは、大分ソーラーパワーが事業者として大分県大分市に建設する発電所向けで、発電所敷地面積は105ヘクタール、発電出力は81.5MW、年間予想発電電力量は一般家庭約3万世帯分に相当する8,700万kWh。

 今回、日立は、同システムの設計・調達・製造・据付・調整までを一括して受注しており、81.5MWのメガソーラー発電システムは、同社がこれまで受注したメガソーラー発電システムとしては最大規模となる。

 今回建設されるメガソーラーによるCO2排出量削減効果は年間約36,000トンで、周辺の自然環境にも配慮したレイアウトが採用されている。

 工事の本格着工は2013年1月、完了は2014年4月を予定している。